事故と隠蔽

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心臓手術中のトラブル

事故が起きてしまったからとそれを隠ぺいしてしまうというのは最もしてはいけない行為です。
交通事故などでもそうですし、医療事故でももちろん同じことが言えます。

2001年に東京で起こったある事件では、心臓の手術中に人工心肺装置の不具合が起こってしまい、手術を受けていた患者が亡くなってしまいました。
事故の原因は人工心肺装置の操作を担当した助手と講師が逮捕されるという結末を迎えます。

事の発端は、患者が死亡したあと遺族に届いた告発文書です。
当初はただの手術中の事故という形で片付けられていました。
恐らく隠ぺい工作が行われたことに対し良心の呵責があった誰かによって遺族に告発文が送られてきたのです。

その後、病院側の調査によって警察も捜査に動き出し、結局上述したように二人の人間が逮捕されました。
罪名は業務上過失致死と、カルテを改ざんしたことによる証拠隠滅容疑です。

医療事故の隠ぺいは許すべきではないもの

医療事故の起きた原因を隠ぺいするというのは最も許すことのできない犯罪です。
遺族の悲しみを踏みにじることになりますし、死者に対する冒涜でもあると思います。

医療事故や隠ぺい工作が明るみになってしまうと、全ての病院でこのようなことが行われているのではないかと不安になってしまう方も出てくるのではないでしょうか。
しかし、一部の病院のせいで、多くの病院が同じような白い眼で見られてしまうというのは悲しいことですし、残念なことであるとともに、証拠を隠して罪を逃れようという行為はどうあっても許すことができません。
医療に携わる人間として心の底から恥じるべき行為ではないでしょうか。

結局この事件のあと、講師は有罪となり、助手は無罪となりました。
病院側は大学病院の特定機能病院であるという承認を取り消しましたが、後に遺族の理解を得られたことや、安全管理体制の改善が整ったとのことから再び特定機能病院として認証されました。

事情を話して謝罪すること

当時様々な物議を醸した事件ですが、現在では風化しつつあります。
隠ぺい事故の事実を風化させてしまうのではなく、後々まで教訓とするべきではないでしょうか。

医療の世界では、様々な要因によって手術中の患者が亡くなってしまうときがあります。
それが人為的なものなのか、まったくの偶然によるものなのかはケースによって異なるとは思いますが、そうした事故が起きた時の対応が全てだと思います。

素直に全てを話し、遺族に謝罪することを第一に考えることが重要なのではないでしょうか。
病院が当初とった行為は極めて卑劣な行動だと思いますし、遺族や患者の気持ちをまるで無視した行為だと思います。