助産師

妊娠・出産・産後をとおして母子の健康管理をサポート

助産師は、妊婦や出産時、産後カラダが元に戻る10か月か程の産褥期に、的確な健康管理や生活習慣全般の相談に乗り、アドバイスをして、産前産後特有の母子の健康維持の手伝いをします。
また、正常分娩時には出産の介助として新生児の出産に立ち会います。

出産後もすぐに母体の体調が戻るわけではありませんので、母子の体調管理や授乳指導等、妊娠後、出産を経て、乳児の育児にいたるまでの間、一連の流れを指導し、所要の精神的・肉体的ケアに努めます。

助産師は新生児の誕生に立ち会い、命の誕生という感動できるシーンにも立ち会うのですが、ケースによっては、死産など悲しいシーンにも立ち会わざるを得ないこともあり、人の生命に尊厳を持って誠実に対応することが求められる仕事です。

特に初産の妊婦の場合、自分のカラダの変化や、おなかにいる赤ちゃんに不安を持つケースがほとんどで、妊娠を起因として体調を壊す人もいます。
不安な気持ちを持つ妊婦に寄り添い、心を許して話をしてもらい、的確なアドバイスをして妊娠・出産全般に対しての大きな不安を払拭してあげるのは助産師の重要な任務です。

助産師が活躍する職場

活躍のフィールドは、総合病院等規模の大きな医療機関の産婦人科、診療所、助産院等です。
また、助産師は独立して助産院を開業できますが、帝王切開術はじめ正常ではない問題がありそうなケースは、医師がいる産婦人科の病院を紹介します。

助産院に勤務する場合と病院の産婦人科に勤務するケースでは、助産師の仕事は大きく異なります。
助産院は、母子が健康なケースでの出産介助を行うところで、利用者は健康な妊婦、産後のママと新生児が保健指導を受けます。
入院床数9床以下と小規模で、アットホームな暖かいリラックスできる環境で出産することが出来ます。

妊娠時の検診、出産、新生児の育児に至るまで、一貫して助産活動を行います。
施設は、自宅の一部を活用したり、敷地内に開くケースが多く、必要に応じ妊婦の居宅を訪れて助産介助を行うこともあります。
お産は病気とは違うという考えの下、白衣ではなく私服で業務を行う助産院もあり、リラックスできる環境に包まれ、スタッフと妊婦、家族が一緒に無事な出産に臨みます。

かたや、病院に勤務する場合は、助産婦の他看護師、医師等の医療スタッフが充実しており、医療チームの一員としての位置づけが大きくなります。
配置される診療科は、助産師の資格をもつ場合は、大規模な総合病院でも産婦人科に配置され、メインに産科を担います。

しかし、近年は少子化で出産数が減少し、産科が独立しているケースは少なく、婦人科疾患の看護業務が大きなウェイトを占める傾向が見られます。
産科を担っても、助産院勤務と比べると、保健指導や授乳指導も複数者に対して、役割分担で行うことが多く、一人一人との触れ合いがやや少なく感じる人が多いようです。